コンセンサスゲーム
まずは前回の行動観察についてのおさらい。
例えば企業で新しい商品を出すとなった時、行動観察を活用する。その時、1つのデータを使うだけでは不十分である。観察したものを客観的な数値として表すためにアンケートを行い、違和感を感じたら実際にインタビューをする。
このように複眼的思考を使い、いくつかの点から根拠を作っていくことでより説得力のある案に繋げていく方法をトライアンギュレーション(三点測量)という。
ユーザー側の視点になるが、化粧品など売上第1位という数値としての結果だけでなく、実際に使用している映像などを用いて効果を立証しているものに安心感を感じるし、買いたい!と思う。普段から人は、様々な視点を寄せ集めた結果からできた商品を支持しているなと感じる。
そして今日はコンセンサスゲームをした。
テーマは「宇宙からの帰還」である。設定は、私は宇宙飛行士であり、乗っていた宇宙船が月に不時着。生き残るためには300km離れた宇宙ステーションにいかなければならない…というもの。
宇宙船の中には以下のものがあり、この中で1~15まで優先順位をつけていく。
a. マッチの入った箱
b. 宇宙食
c. ナイロンロープ50m
d. パラシュート用絹布
e. ポータブル暖房機
f. 45口経ピストル
g. 脱水ペットミルクケース
h. 45kg酸素タンク2個
i. 月の星座用天体地図
j. 救命いかだ
k. 磁気羅針板
l. 20ℓの水
m. シグナル用照明弾
n. 注射器入り救急箱
o. 太陽電池のFM送受信機
まずは自分で順位を決め、今度は3人グループで話し合いながらグループの優先順位を決めていく。そして最後にNASAの解答と個人、グループで考えた解答を比較し誤差を算出する。総数が小さければ小さいほど生き残れる可能性が高いということだ。
結果は……(他2人名前伏せますね)
私→31
A→57
B→42
グループ→32
どこのグループも個人→グループで総数が小さくなり生存率が上がっていた。しかしあれ、私だけ死に近づいてる…?
先生の話を聞きながらその理由がよく分かった。グループでディスカッションをする時の心構えとして、合意する際自分の考えを妥協してはいけないという。つまり合意≠妥協の関係でなければならない。私は他の人の意見を聞く度、なんだか自分の考えが間違っているように思えて1番大切な自分の考えを伝えるということができてなかった。だからこのような結果になったのだと思う。
一方で他のグループの話を聞くと、みんな意見が違ったからよかった!とか、とりあえず自分の意見を全部話した!など。みんな自分の意見を否定せず、正解に近づけるために生かしていた。そこが自分との大きな違いだなと思った。
そしてもう1つ問題なのが、時間内に決めきれなかったということ。理由はたくさんあると思うが1つは、分からないことを調べたり質問したりしなかったから。こんなモノじゃない?と曖昧な想像で話を進めていた。物の使い方が分かっていればもっとスムーズに話し合えたはずだ。そして2つ目は、すでに終わった議論に対して何度も議論し直してしまっていたこと。1度意見が一致したのに「やっぱりここは…」と何度も振り返ってしまっていた。そこは割り切って次に進むことでタイムマネジメントを上達させていかなければならないと思った。
今回の授業は自分の良くない部分丸出しだったなぁ。振り返れば今まで、縮こまって妥協してばかりだった気がする。でも今日、思い知れてよかった。
妥協せず考えを伝えるということは、自分以上にグループのためになると知れたから、思い込みで自分の意見を否定するのはもう辞めよう。そして誰かの決めた正解の基準に惑わされず、しっかり自分の意見を持ち主張していこう。そう思えた。
よし、今日から私、変わっていくぞ!