最悪な旅を考える

 

今回のゼミでは最悪な旅を考えた。そして、ユーザーの考えや行動の中からどのようなビジネスが作れるかという、リフレーミングの作業を行った。

 

フレーミングというのは、物事に対する過剰な捉え方の枠組み(frame)を見直して新たな枠組みに更新する事である。

 

フレーミングをする際には、デザイナー的な考え、つまり"デザイン思考"が必要であり、起こった物事に対してそれをいい方向に改善しようと足し算するのではなく、発想の転換が求められる。色んなものに触れ体験の幅を広げることで、多くの負の状況から全くの新しい選択肢を生み出すことができるというのだ。

 

これは他のグループが考えた最悪な旅。物語を考える上で5W1Hが大事だそう。

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そして私達のグループが考えたリフレーミング

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私達はまず、上の文章からユーザー(男)の特徴を掴もうとした。「寝坊、靴底がとれてしまうほど靴がボロボロ」という点からユーザーのダメ男っぷり見て取れる。そこからこの負の連鎖は母親が申し込んだ、更正サービスであるということに繋げた。

 

事実は変えず、物語の全体、そしてユーザーの特徴を理解して考えることができたのはよかったと思う。反省点としては、不幸を仕向けることによって何に繋がるのかまで考えられなかったこと。それと息子に囚われすぎているということだ。先生からお金持ちのお坊っちゃんで考えると、もっと具体的だし利益も出るのではないか、というアドバイスを貰った。なるほど。サービスに合わせて、ターゲットを絞ることでより大きな利益を生み出すことに繋がるのか。そこまで考えることができたらいいな。

 

 

さて、今回の課題はもう一度自分で最悪な旅を考えてくることだ。授業の中で「うわぁ…」とため息が出るほど最悪の旅だと思わなかったのはなぜだろう。最悪な要素を詰め込みすぎても逆効果だと感じたので、なるべく自分の身近で起こり得そうなリアルな最悪を想像してみる。

 

〈最悪な旅〉

私はここ数ヶ月友達との約束を全て断り一生懸命お金を貯めてきた。目標の金額が貯まりずっと欲しかったカメラを買う。そのカメラを片手に沖縄へ向かった。しかし激しい雨で、ホテルから1歩も出られない。結局1週間台風が続き何もすることなく帰ることになる。最後にせっかくなので人目見ようと海に来たのだが、手を滑らせカメラや貴重品諸々海に落としてしまう…

 

〈リフレーミング

"旅先で異常気象を撮りに行くプログラム"

私はこの旅の天候に目を向けてみた。普段からフォトコンテストでも異常気象部門があってもいいんじゃないのかなと思っていたので、それがある前提で、激しい気象を収められる時期やスポット、プランを作成し提案する。ユーザーはそれをもとに、より高い報酬を目指して旅をするというのも面白いのではないかなと感じた。旅先ではどうしても良い天候を願いがちだが、最悪な天候でもこういったプログラムを作れば、楽しみの幅が広がるんじゃないかなという考えから思いついたのだが、どうだろう。

 

 

 

日常からアンテナをはり、先入観をとっぱらって、視野を広げることで良いリフレーミングを考えられるようになる。

 

私はまだ、自分の考えたリフレーミングに納得してない、というか良い!とは思えてない。これから自分の中の"デザイン思考"を確立して深めていくことで、良いと思えるアイディアを生み出していきたいな。